「プロジェクトの解明(日科技連出版社)」、「知のモデリング(日科技連出版社)」、「システム構成論(丸善)」「スーパーSE(日科技連出版社)」の著者の板倉稔のホームページです。ここでは、プロジェクト管理に加えて、主に、下手な英語でどうすれば通じるかを伝授しようと思います。

  

  気まぐれ男なので、定期的に更新することはしませんが、気が向いた時に更新します。たまに、のぞいてみて下さい。

   リンクは、無断で、お好きにして頂いて結構です。しかし、本サイトの記述内容の著作権は、板倉稔にあります。禁無断転載です。


「イタクラ流英語術」

海外の学会で11回ほど発表しました(6項、経歴を参照下さい)。最初の発表の時は、TOIECで言うと300点位でしょうか、当然、恥をかいてしまいました。最近でも630点ですが、結構、会話が通じる様になりました。英語力よりも中身が重要。それから、ちっとしたテクニックが必要です。英語は、日本語英語(イタクラっている英語と知っている人は言います)で十分いけます。例えば、RLなど、区別が出来なくても良いのです。その秘訣を教えましょう(上の1と2項です)。

誤解の無いように、TOIEC630点程度と「イタクラッている英語」の両方が必要です。イタクラッている英語のことを、「BEIS; Broken English International Standard」と言います。 

本件に関して、鈴木孝夫慶応義塾大学名誉教授の著書の刺激を受けました。地球上でネイティブの英語を話す人口は、少数派です。本当は、ブロークン英語が標準英語なのだと考えよう。問題は中身です。つまり、「イタクラッている英語を日本的英語の典型として、中身を持っている人がみんなで使い、世界が我々の英語を国際語として学ぶ様な世の中をつくりたい」これが、このホームページでの思いです。


「プロジェクト管理の実際」

本業にも少し触れておきましょう。私は、システム開発プロジェクトのプロジェクト管理を中心に、30数余年やってきました。最近では、平成13年に一つ巨大プロジェクトを仕上げました。この間の経験を、プロジェクト管理の理論にまで高めて来たので、紹介します(下の3項です)。そろそろ、後輩指導の歳になったので!



「日本語・英語・プロジェクト管理」

 今年の連休(2002年)に、私のホームページに、上の3つのテーマが出てきた。この3つは、何の脈絡も無いようであるが、実はある。「それを、話しておかなければならない」と思いました。

 

(1)英語   (から書きはじめました)

(2)日本語  (が、英語の閑話休題に出てきました)

(3)プロジェクト管理  (の表題が出来て、本文を書きはじめました)

 

 スーパーSEでも書きましたが、その後、少しずつ明らかになってきた部分があります。スーパーSEで扱った「システム開発プロジェクトで起きる問題」の内、大きいもの、つまり、ユーザとの齟齬をどうすれば解決するかを追いかけてきました。それが自然に、上の3つに落ち着きました。

 問題の元は、会話、つまり、人が表現する言葉、抑揚、ジェスチャーでしょう。 それを記録すると文章と図になる。文にも図にも日本語がある。つまり、根本は、日本語なのだ。考えるのも日本語だ。情報を得、考え、結果を表現する。すべてに、日本語が絡む。

  その日本語を理解するには、対軸がほしい。英語が最も一般的だ。つまり、英語を日本語理解の対軸におき、日本語を理解することによって、プロジェクト管理の課題であるコミュニケーション問題を解くと言う構図になる。

 これは、結果論である。実は、本人は、数年前まで、このことに気がついていなかった。すべてが自然発生的である。

  また、ここ数年は、日本語を使うから日本人であり得て、世界に存在する意味があると考えるようになった。少なくとも、世界中に英語的に思考する人だらけになったら、地球は滅びる。森羅万象、ホモではだめ、ヘテロで無ければならない。イタクラッている英語も存在しないと、地球が滅びるかもしれない。イタクラッている英語をすすめているのは、日本人の為だけではないのです。

 

 日本語に興味を持った他の理由を含めて、あげておく。次の疑問があったからだ。

  (1)ものを考えるのも、伝えるのも日本語だ。文化の源は日本語らしい。

  (2)日本語を悪く言う人が居るが、言語のせいだろうか。

  (3)なぜ、日本人は、議論が下手なのだろう。

  (4)なぜ、訳の分からない文章を書く人が多いのだろう。

  (5)なぜ、インド人に、日本人の資料は、行間に意味が込められていると言われるのだろう。

  (6)なぜ、ウェールズから来た教授が、日本語は、ニュアンスに富んだすばらしい言葉なのにと言ったのだろうか。

 

最後に、「スーパーSEがすすめる 日本語に関する文献」をあげておく、一読をおすすめする。

          (日付は、購入日、出版日等あり、消すのが面倒なので残しただけです)

(1) 李御寧(イーオンリョン)「「縮み」志向の日本人」講談社文庫 1993年第13

(2) 鈴木孝夫「日本人はなぜ英語が出来ないか」岩波新書1999.9

(3) 大野晋「日本語の文法を考える」岩波新書1999.5

(4) 加賀野井秀一「日本語の復権」講談社現代新書1999.7

(5) 鈴木孝夫「日本語と外国語」岩波新書1999.6

(6) 鈴木孝夫「教養としての言語学」岩波新書1998.6

(7) 柳父章「翻訳語成立事情」岩波新書1998.11.5

(8) 鈴木孝夫「武器としての言葉」新潮選書

(9) 鈴木孝夫「閉ざされた言語・日本語の世界」新潮選書

(11)鈴木孝夫「言葉と文化」岩波新書1999.4.5

(12)P. トラッドギル著,土田滋訳「言語と社会」岩波新書1999.5.14

(13)渡辺・鈴木「朝鮮語のすすめ」講談社現代新書 1995.8.25

(14)吉田耕作著「国際競争力の再生 - JOY OF WORKから始まるさ。そのすすめ -」日科技連   2000425

(15)西村肇 「古い日本人よ さようなら」本の森社  19991

(16)ピーター・フランクル    「美しくて面白い日本語」宝島社  20024

(17)金谷武洋「日本語に主語はいらない」講談社2002.3.5     

 

 日本品質管理学会 IEEE、日本科学技術連盟 会員

 血液型  Bに近いO型 

 

  1967年から、100万円から100億円を超える幅広いコンピュータシステム開発プロジェクトで、システム開発プロジェクトの様々な役割を果たしてきた。現場の体験を法則にすることが趣味。趣味を下記で発表。

 

l         背表紙に著者名の載っている本 

l         収録された本 9冊、内、海外で出版された本3

l         論文発表 13件、内、海外での発表 11件、

 

43才の時、TOIEC 300点レベルの時から海外発表をした。今は、630点。このレベルで海外発表をするこつを体得。これは、誰でも多少の努力と時間を割くことで出来る様になる。

 

今は、日本的ブロークン英語を世界に広めて、日本的プロークン英語が英語方言のひとつくらいにしたいと心から思っている。まずは、日本人が図々しさを身につけることだ。

 

いくら流暢な英語を話しても、中身がなければ馬鹿にされてしまう。中身があれば、多少変な英語でも、耐えて理解しようとしてくれる。私の話は、たまたま、コンピュータ関係だが、コンピュータも人が作り、使う。コンピュータに関係しない人も、図々しさを身につけてほしい。

 

< 著書 >       ( 平成1612月15日 現在

 番号  出版時期      タイトル                            出版社

1.  1993.2   監修  「情報科学コアカリキュラム講座 情報システム構成論」丸善出版

2.  1993.5   著書  「実践ソフトウェア開発工学シリーズ スーパーSE」 日科技連出版

3.  1996.12 著書   「スーパーSEがすすめる 知のモデリング」         日科技連出版 (橋本惠二と共著)

4.  2003.12 著書    「スーパーSEによるプロジェクトの解明」  板倉稔編著 植野俊雄、斎藤謙二郎、佐藤光彦と共著 日科技連出版

収録 >

1.  1984.5   収録「JAPAN ANNUAL REVIEW IN ELECTRONICS COMPUTERS & TELECOMUNICATIONS Vol.12 COMPUTER SCIENCE & TECHNOLOGIESOHM, North-Holland PP.116-129

2.  1990 収録「SOFTWARE STATE-OF-THE-ART Selected PapersDorset House Publishing, pp179-189

3.  1991.5 収録「システムズエンジニアハンドブック」オーム社 第3編 編主任 PP.  119- 228

4.  1992.9 収録「実践ソフトウェア開発工学シリーズ 別冊 ソフトウェアちょっといい話」PP.3-82    日科技連出版

5.  1993.9 収録「実践ソフトウェア開発工学シリーズ ソフトウェアちょっといい話93」日科技連出版 PP. 101-118, 209-215

6.  1993.9 収録「創造時代の情報システム 21-世紀企業の情報化を語る」 富士通ブックス PP. 115-122

7.  1994.3 収録「オープン時代の情報システム」 富士通ブックス PP. 263-288

8.  1995.4 共著「情報通信略語辞典」オーム社  ソフトウェア部分

9.  1995.7 収録「Software Quality Assurance and MeasurementInternational Thomson Publishing Inc. UK  PP. 133-140

10. 1998.7 収録「オープン時代のSEの人事制度」 (桜田 敏成と共著) PP. 133-140

 

<論文発表> 

 番号      実施時期         団体       テーマ

1  昭和55年3月              情報処理学会「HIPO作成期間に於ける工数と期間の関係の分析」ソフトウェア工学13-5

2  昭和55年3月              情報処理学会「規模見積もり関数の推定とその評価」ソフトウェア工学13-6( 高柳亮生と共著)

3  昭和57年3月              AEU "Japanese Banking System" Journal of AEU PP. 85-89

4  昭和57年9月              6'ICSE     "A Model For Estimating Program Size and it's Evaluation" Proc., pp.104-109 (高柳亮生と共著)

5  平成4年6月              ICSI'92 "SDEM90:A Framework for System Development Activities and Responsibilities", Proc., pp. 359-363

6  平成5年10              CSR "SDEM90:A Framework for Quality Systems Development", Proc., Section 18

7  平成6年6月              EOQ "Small Group Oriented KAIZEN in Business Software", Proc., pp. 289-299 (武井博と共著)

8  平成6年8月              CSI'94 "DEVELOPMENT OF LARGE BANKING SYSTEMS" Proc., PP. 888-894 (福冨秀則と共著)

9.  平成97                 ハワイ大学 “Modeling Theory for Business Software” 

10  平成9年11            日印ソフトウェア品質会議 "Quality Improvement through Data Oriented Development” Proc., PP. 80-89 (山口和利竹田仁志共著)

11 平成1011          KDEX'98 "Quality Improvement through Data Oriented Development"

12 平成12           IDPT2000 "Analyzing Japanese Trade Processes for Computerization Using the Data Oriented Method

13. 平成1411月   IASTED SEA  "The Functional Feature Network Diagram"  (上山和子、竹内桂一と共著)

 

AEU(Asia Electronic Union:日本)  

CSR(Center for Software Reliability: UK) 

EOQ(European Organization for Quality: UK) 

ICSE (International Conference on Software Engineering: USA)  

ICSI (International Conference on System Integration: USA)  

KDEX'98  (Knowledge and Data modeling: USA) 

IDPT2000  (INTEGRATED DESIGN & PROCESS TECHNOLOGY: USA)

IASTED (The International Association of Science and Technology for Development) 

SEA (Software Engineering and Applications).